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子孫を残すことに特化!疾走感に満ちたユスリカさんの生活史
大阪万博で大発生して一躍注目されているユスリカさん。ユスリカさんは吸血しない蚊の仲間です。世代交代の早いことで知られ、卵 → 幼虫 → 蛹(さなぎ)→ 成虫まで僅か3週間ほど、成虫寿命は1週間です。
計4週間で生涯を閉じるこのストイックで疾走感のあるこの虫の生き様についてまとめてみました。
① 卵は粘膜に包まれた細長い卵塊の状態で産み出され、水底に沈降※して3日ほどで孵化します。※ 卵の状態は種によって異なります
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② 幼虫は水底の有機物を粘膜でつづってドーム状の巣室をつくり、その中で14日ほど有機残渣(ざんさ)を食べて生育します。
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③ 育った幼虫は巣室の中で蛹となり、その2日後、羽化直前に巣室から出て水面へと浮上し速やかに羽化します。
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④ ユスリカ類の羽化は極めて短時間に行われ、開始からわずか数秒で完了し、数分後には空へと飛び立ちます。
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⑤ 雄成虫は天候の穏やかな風の弱い夕暮れに空中で集合して蚊柱を形成し、雌の飛来を待ちます。
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⑥ 雌成虫は羽化後まもなく数万頭に及ぶ雄の蚊柱へと自ら突入し、膨大な数の雄の中から1頭を選んで蚊柱から離脱します。
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⑦ 雌雄は草木等に静止して交尾※を行い、雄は交尾後、力尽き燃え尽きます。雌はその後速やかに水面へと移動して産卵します。※ 交尾の方法は種によって異なります
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⑧ 雌成虫は数百~数千個の卵を産み、産卵を終えた雌はほどなくして力尽き、生涯を閉じます。
なお、蚊柱を形成し、雌との交尾の機会を逃した雄成虫は残り5日ほどの寿命の中で繰り返し蚊柱形成に参加するも、大半は若い雄に負けて力尽き、燃え尽きます。しかも!成虫は口が退化してしまっているので、成虫になって飛んでいる間は、飲まず食わずなのです・・・・Rockですね!
このようにユスリカさんの生活史は、 子孫を残すこと以外に一切の妥協を許さない、ハードで疾走感に満ちあふれた熱い生涯なのです。
是非、そんな儚くも熱いユスリカさんの生涯に、わずかでも哀悼の想いを馳せていただけましたら幸いです。
ユスリカさん対策には天然由来成分の虫よけスプレー「ナチュラルハーブバリア」
天候の穏やかな、暖かい日の夕方には、ユスリカさんの蚊柱が玄関やバルコニー、外階段のそばに多く見られます。
一生懸命、文字通り全力で命を燃やしているユスリカさんをむやみに殺さず、ちょっとだけその場から移動してもらう、そんな都合のよい一品をタニサケでは開発しています。
天然由来成分でつくった虫よけスプレー「虫よけアロマミスト ナチュラルハーブバリア」です。
ユスリカさんは蚊柱を形成する際、スウォーミング・マーカー(群飛指標)と呼ばれる目印を設定します。
これは周辺の明るさとコントラストのある物体を目印にして、その真上で群飛することで雄同士のホバリングを安定し、蚊柱を形成するために行われます。
ご自宅の敷地内にいつも決まって蚊柱の立つ場所があるのなら、その場所の色調を変えることで抜本的に解決できる可能性があります。
取り急ぎ、その場から遠ざかってほしい時には「ナチュラルハーブバリア」が重宝します。
ユスリカさんの飛来でお困りの方は、是非一度、お試しください。
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