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タニサケの コラム

毎月5日は虫コラム。あなたの知らない虫の世界をプロが教えちゃいます!

(!ゴキ画像注意!)よく見るゴキブリを淡々と紹介します

ゴキブリ

家で見かけた、職場で見かけた虫はゴキブリ?という疑問にお答えするため、画像付きでゴキブリを紹介します。成虫だけでなく、幼齢虫・幼虫のゴキブリさんも、比較できるように載せました。大きさにも注目していただいて、参考にしていただければと思います。

「敵」を知ってゴキブリ対策を!ただゴキブリ嫌いの方は見ないほうがいいかと思います。

以下、画像注意

ゴキブリの姿と大きさ

クロゴキブリ

ゴキブリのアイコン的存在

1番右:成虫、残り5種:幼齢虫。

脱皮を繰り返して成虫になります。たまに脱皮の抜け殻だけ落ちています。

下の画像はクロゴキブリは幼齢虫前の幼虫状態のクロゴキブリです。こちらが「ワラワラ」といたら、近くで卵鞘が孵化した証拠です。大きさは4~8㎜程度です。

チャバネゴキブリ

たまにゴキブリではないと思われているチャバネゴキブリ 体長10㎜~20㎜。縦に細く、思った以上に小柄に感じます。

上段左3種:幼齢虫 黒っぽい色で羽がありません。上段右端:脱皮直後の成虫成りたて。真っ白でゴキブリっぽくありません。

下段:左から 成虫オス、成虫メス、卵を尾部につけたメス。オスは小ぶりでメスより細い。卵は成熟後しばらくつけていて、何かの拍子にポロっと落とします。

生まれたては真っ白ですが、しばらくすると周辺は黒く、背中の中心だけ白い固体になります。大きさは2~3㎜程度です

ワモンゴキブリ

沖縄などの年中暖かい地域や、都市部の地下鉄やビルなどの暖かい場所で見られます。一部、住宅での報告もあります。下水などを好み、最も大きく、最も不潔なゴキブリです。

左:幼齢虫 右:成虫

クロゴキブリとの違いは、・全体的にブラウン系の色、・頭部が「輪紋」状に白く抜け、これが名前の由来です

ゴキブリのフンと卵(卵鞘)

糞の形状は、食性によって変わります。

クロゴキブリ

糞:けし粒~ゴマ程度 

・巣のような場所では、フンが積もって塊状に堆積していることも。

卵鞘:10~15mm 

・色は黒褐色~黒、形状は、やや横長のがま口状、1辺にギザギザアリ、小豆より少し大ぶりな感じ

チャバネゴキブリ

糞:細かい砂粒程度 

・パウダー状のこともあれば、床や壁面などに固着している場合も。

卵鞘:6~8mm 

・色は黄土色~茶色、大きさは米粒より大きい程度でジャバラ模様  

ワモンゴキブリ

糞:ゴマより少し長細い

・液状のフンをすることも多く(特に逃げるとき)、染み状のフンが飛び散って見られることも。

卵鞘:10~12mm 

・色は黒褐色~黒、小豆くらいの「がま口」状、1辺にギザギザアリ クロG に比べて丸い。