戸締りOK! 窓 OK! 洗濯物も点検済み!
それでもムカデくんはおこしやす。
2020.07.05
こんにちは、タニサケ虫コラムの執筆を担当している「むしたろう」です。
今年は梅雨らしく蒸し暑い日に恵まれ、いつになく虫たちも元気100倍!のご様子。
とりわけ湿気を好むムカデさんは生息域の草むらを越えて住宅地へと足を延ばしています。
ムカデさんの徘徊シーズンに備え万全に対策を講じていたはずなのに、とうとう我が家にも
大きなムカデくんがお出ましになりました。
台所から屋根裏へと突き抜ける家内の叫び声…。 「ぎゃぁぁぁぁぁぁーーー!!!」
ただ事ならぬ緊急事態にあらゆる殺虫アイテムを両手に抱え、いざ出陣!
階段を滑るように降りて妻の護衛に駆けつけます。
そう、私は家内のSP。
…S(すぐ来る)P(パシリ)…。
鋭い牙と素早い動きに警戒しつつ、聞き取りをもとに立てこもったとされるダンボール箱を
ずらします。
「いたっ!!」
そうです、奴です…。
毒牙の大きく育ったムカデくん。
推定4歳のオス。そろそろお嫁さんを迎えるお年頃の好青年です。
全長48cmの水草用ピンセットを2本、両手に構えて速やかに捕獲します。
全力で暴れまくる力強い青年を傷つけないよう絶妙な力加減で挟みながら勝手口を開け、お庭にぽぉーいっ!! ムカデくんはくるくる回転しながら芝生の上に転がりました。
全身を鎧(よろい)に覆われた強靭な身体をもつムカデくん、
投げ飛ばされたくらいでは何ともありません。
辺りをきょろきょろ見回しながら、お隣のお宅へと去っていったのでした…。
「あっ… そっち違う…。 い…行ってしもた。」
能面のように表情をおし殺したSPの私は家内に「任務完了」を告げると、そそくさと2階の
小部屋(元 納戸)へと消え入るように帰っていったのでした…。
ちなみに、我が家にムカデくんが侵入した原因について検証した結果、玄関ドア上に設置されたポーチ灯のLED照明が予想に反して虫を大量に誘引していたため、飛来した虫を狙ってムカデくんが玄関にやって来たのでした…。
虫の飛来を軽減するはずのLEDの電球が、全く虫を寄せ付けないどころか蛍光灯以上に虫を引き寄せる粗悪品だったのです…。
その後、入手できる限りの複数社のLED電球を揃えて実証実験を行い、某メーカーの製品であれば明確に虫の飛来を抑制できることを確認しました。
対策を万全に施しているのにムカデくんが侵入してくる場合は、夜間照明をいま一度点検してみてください。
そんな強引なムカデくんには、タニサケの「ムカデンジャー」と「置くだけムカデンジャー」の合わせ技をおすすめします。
殺虫剤に依存しない多角的な対策が平穏無事な生活につながります。
ぜひ、お試しください!