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タニサケの コラム

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5月はムカデ被害が多発! 毒のカクテルを操るバーテンダーにご用心!

ムカデ

ムカデさんは毒のカクテルを操る生物界のバーテンダーです。

膨大な種類のお酒・知識・技術を駆使して飲み物を作るバーテンダー。そんなお酒のプロフェッショナルのように数十、数百の生理活性物質を組合せて毒のカクテルをつくるムカデさんは生物界のバーテンダーです。

有毒生物の中では最古参に近く、最も長い進化の過程で獲得した毒のカクテルは、他の生物には見られないムカデさんならではの特徴があることで知られています。

ムカデさんのもつ毒成分を調べてみるとハチさんと同じヒスタミンがおもに検出されますが、その濃度は決して特異的に高いわけでなく、ムカデ咬傷にみられる様々な症状の誘発には不十分とされています。

ムカデさんの毒には筋毒性、心臓毒性、神経毒性を持つことが報告されており、そのほとんどは高分子タンパク質に起因すると考えられています

ムカデさんはそれら高分子タンパク質を含む多種多様な物質を原料に毒のカクテルをつくり、防御や捕食に活用しているのです。

侮ることなかれ、さまざまな症状を引き起こすムカデさんの毒

ムカデさんに咬まれると患部の激しい痛みと発疹に続いて痒みやリンパ節の腫れなど次々とさまざまな症状が現れ、頭痛やめまい・吐き気など全身症状にまで襲われることがあります。

多くは比較的軽微な症状で収まりますが、時として心筋梗塞や血尿、アナフィラキシーショックなど緊急を要する重篤な症状やそれらの合併症などを引き起こすこともあります。

ムカデさんの毒液注入によって引き起こされる多数の症状や合併症は、ムカデ毒が機能的に多様な化学成分を豊富に含んでいることを示しています

逆に、たんぱく質系の毒であるため、熱に弱い特徴があります。そのためもし咬まれたら、患部を冷やすのではなく、42、3度のお湯で患部をよく洗うことで(やけどに注意)痛みの引きが早まることが多いかと思います。

ムカデさんと安全に距離を置くことができるムカデンジャー

5月は冬眠から目覚めたムカデさんが繁殖のためのパートナーを探して徘徊する季節です。

特に雨天時や雨上がりにはひときわムカデさんの徘徊が活発になるため、天気予報を頼りに万全の侵入防止対策を講じてください。

ムカデさんをむやみに傷つけず、双方が安全に距離を置くことができる。そんな理想を叶える製品をタニサケでは開発しています。

スプレー型のムカデンジャーと設置型の置くだけムカデンジャー。さらに併用することでより安心感が高まります。

毎年、ムカデの侵入に悩まされている方はもちろんのこと、春からの引越しでどんな有害生物が潜んでいるのか不安な方へ、自信を持ってお勧めします。

参考文献;

※ Centipede envenomation: Clinical importance and the underlying molecular mechanisms Author links open overlay panel.

Rose Ombati, Lei Luo, Shilong Yang, Ren Lai

Toxicon Volume 154, November 2018, Pages 60-68