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タニサケの コラム

毎月5日は虫コラム。あなたの知らない虫の世界をプロが教えちゃいます!

3億年続く一族の生存執念 VS ゴキブリキャップ!

ゴキブリ

ご家庭でのゴキブリキャップの標的は主にクロゴキブリですが、クロゴキは非常に複雑な繁殖生態をもつことで知られ、ほぼ一年を通して卵・幼虫(若齢・中齢・老齢)・成虫と「全ての生育段階」が混在しています。どうしてそのようなことになっているかというと、

1.夏までに産み落とされて、その年の冬までに孵化する「夏組さん」

2.秋に産み落とした卵が越冬して春に孵化する「秋組さん」

の2種類のパターンがあり、これを交互に繰り返しながら世代交代しています。

卵越冬世代と生育段階の異なる幼虫越冬世代が混在して生活することで、不測の事態あっても、どれかが生き残る仕組みになっています。まさに3億年を生き延びたゴキ一族のしぶとさと執念を体現したサイクルです。

さまざまな生育段階にあるクロゴキを最も効率的に駆除するため、1度置けば1年間有効なゴキブリキャップを設置することは、とても理にかなっています。またゴキブリキャップのような誘引毒餌剤は、誘引力があって初めて効果を発揮します。そのため、誘引力が一番強い新品のゴキブリキャップを3~5月に置くことが最も効果的であると考えています。

この時期は冬の長い休眠から目覚める時期です。1日の平均気温が15度以上になると、ゴキたちは活動し始めます。(1日の平均気温は、朝9時の気温と同じくらいだといわれています。朝9時ごろ、ちょっと暖かくて過ごしやすいな~と思う日が目安です)

長い休眠から覚めて、猛烈にお腹がすいているゴキさんたちは、我先にゴキブリキャップに嚙り付くことでしょう。

その後も、様々な世代のゴキさんを仁義なき戦いで追撃していくこととなります。

☑ 5月初旬以降は越冬した卵から孵化する幼虫を駆除!

5月初旬より越冬した卵の孵化が始まります。将来、あなたの家を「ここをわがゴキ城とする!」と宣言しそうな若ゴキ賊の登場です。初めてのお食事は「ゴキブリキャップ」

☑ 6月初旬以降は次々と羽化してくる成虫を駆除!

6月初旬より越冬した終齢幼虫の羽化が始まり成虫が出現します。うかうかしていると、このゴキたちが冬前に産卵します・・

☑ 8月初旬以降は年内生まれの卵から孵化する幼虫を駆除!

8月初旬より、その年の6月以降に産卵された卵の孵化が始まります。幼虫で越冬、翌年に成虫して精鋭となる、越冬ゴキ部隊の参戦です。小さいうちに倒すのが一番!

☑ 9月初旬以降は野外育ちの成虫を要撃!家の外周にも設置してあればなお効果的!

9月初旬より野外における成虫の密度がピークを迎えます。すると餌不足や婚活で大移動も始まり、屋内への侵入もピークになります。侵入先が暖かくて快適であれば、そのまま屋内で越冬という恐ろしいことに繋がりかねません。軒を貸したら母屋を奪うやつらです。別売りの外用ケースをご使用いただければ、ゴキブリキャップを玄関・窓、ベランダなどに設置することができ、侵入前に撃退することができます。

秋口に、「ゴキブリキャップを置いているのに大きいゴキが部屋を闊歩していた!」

というようなことがまれに起こります。恐らく、外暮らしゴキさんが餌を探して侵入した、いわば屋内新参者のゴキさんである可能性が高いかと思われます。一見さんゴキが現れたときは、屋内のいくつかのキャップを外用に回していただくか、新たに外に置いていただくのが有効ではあります。またそのような経験がある場合は、置き始めから外にも設置するのが、手間は少ないかと思います。

店舗や事務所などでのクロゴキの防除を有償で行うプロの現場においても、上記の時期に集中駆除を実施することで顕著な防除効果を上げている実績があります。

1年効果を発揮するゴキブリキャップがご家庭に置いてあれば、各時期におしなべて万全の守りを提供することでしょう。40年間使われ続けている理由がここにある!と自負しています。

ゴキブリキャップの効果は1年中発揮されるゆえ、一族の永続に執念を燃やすようなクロゴキの複雑怪奇な生態にすら、確実な駆除効果を発揮する快適で手間のないゴキブリ対策です。

プロの防除ノウハウいらず、1度置くだけで1年間有効なゴキブリキャップを、ぜひ一度お試しください!

参考文献; 野外クロゴキブリ・周年経過の秘密 辻英明(2021) 環境生物研究会