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日本の皆様に忌み嫌われて350年! 侵入と繁栄の歴史
※概ね正解ですが、フィクションを含みます。

わたくしクロゴキブリのご先祖様は、樽廻船(たるかいせん)など廻船航路が整備された江戸時代中期の西暦1670年頃に輸入物資ととともに日本に渡り、徳川綱吉公による「生類憐みの令(しょうるいあわれみのれい)」を追い風に日本全国へと生息分布を拡大させたのです。

それから350年もの間、日本の皆々様から忌み嫌われて今日まで参りました。

わたくしどもクロゴキブリ一族は中国南部を故郷に、元々は森林でひっそりと暮らしていたのですが、更なる子孫繁栄のため、ご先祖様が一大決心して人間界へと進出したのです。

好き嫌いなく何でもよく食べ、寒さ暑さ、飢餓にも耐え、200日を超える長寿命と400頭を超える産仔数(さんしすう)など、ゴキブリ界の中でもダントツの適応能力と繁殖力が功を奏し、あっという間に世界中に生息分布を広げたのでした。

この分布拡大を加速したのが酒樽。世界各国で盛んに取引されていた各種酒類の酒樽はわたくしどもクロゴキブリ一族にとってはこの上なく魅力であったことから、これらの積荷とともに世界中に運ばれたのです。

酒樽はゴキブリの好む木材でできており、中身はゴキブリを誘引するアルコール類、そしてそれらの保管は暗く湿気のある静かな場所…と、ゴキブリの繁殖には好都合な環境が揃っていたのです。

わたくしどもクロゴキブリ一族の世界分布は、人為的かつ必然的だったのです。


■ クロゴキブリ 驚愕の生命力!

産下卵鞘数 約15~20個(産仔数 約390~520頭)
卵期 約30~45日
若齢幼虫期 約30~45日
中齢幼虫期 約30~45日
終齢幼虫期 約200~320日
成虫寿命 約200日(一世代の総寿命は490~655日)

各生育段階とも長寿命のため、コロニーには全ての生育段階が混在し、不測の事態にはこのいずれかが生き延びて子孫を引き継ぐ。

この戦略的な生命力がクロゴキブリの繁栄を支えている。

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