あなたの知らない
虫の世界をプロが教えます!
タニサケの コラム

毎月5日は虫コラム。あなたの知らない虫の世界をプロが教えちゃいます!

お金持ちではなかった “こがねむし” の知られざる正体とは!?

ゴキブリ

♪ こがねむし~は、カネもちだ~ ♪ の童謡に唄われる「こがねむし」… これ、実はゴキブリです…※。

※ 諸説あります。

この歌がつくられたのは今から100年も昔の1922年(大正11年)。

当時の日本家屋の暖房手段といえば火鉢または囲炉裏。

日本むかし話に出てくるアレです…。

当然のこと、一日中暖かく快適に過ごせるとは言い難く、何かと手間のかかる暖房手段でした。

そんな庶民の家屋と異なり、一部の富裕層の邸宅には豆炭こたつや石油ストーブがありました。

一年中暖かい富裕層の邸宅。

そんな温暖な環境をめざとく見つけて潜り込んだ、ゴキブリ界の先駆者がいたのです。

その名は「チャバネゴキブリ」。

北アフリカのエジプト原産とされる、全身シャンパンゴールドに輝く、見た目ゴージャスなゴキブリさんです。

成虫はゴージャスですが、幼虫は黒地にオレンジと微妙なセンスの彩りで、特にファビュラスでもプレシャスでも、ナイスガイでもありません…。
*ファビュラス:「とても素晴らしい」「ものすごい」など
*プレシャス:「貴重な」「高価な」「大切な」など

英名をジャーマン・コックローチと言いますが、ドイツやゲルマン民族との因果関係は特にありません…。

チャバネゴキブリは、寒さの苦手な小さなゴキブリさんです。

大正時代の日本において一部の富裕層の邸宅に限定して見られたこのチャバネゴキブリを、富裕層に重ねてお金持ちの虫と唄ったのが童謡の“こがねむし”なのです。

“こがねむし”の対策にはタニサケの「ゴキブリキャップ P1」をおすすめします。

家全体の水のかからない暖かい場所に設置してください。

チャバネゴキブリは炊飯ジャーや電子レンジ、食洗機の内部にまで侵入して巣をつくります…。発熱する調理家電はチャバネゴキブリの侵入にご注意ください。