ムカデ

 その姿はまるで怪物。音もなく忍び寄り、強力な毒牙どくがで触れるもの皆噛み付く凶暴な振る舞いは、見る者の背筋せすじを凍らせ、はたまた咬まれた経験者は、激痛の記憶に戦慄せんりつする。
 けれど実はかなり繊細せんさい臆病おくびょうで、触れるもの何でも噛み付くのは、押さえきれない本能なんです。だから出来るだけ近寄ってもらいたくありません。

01 ムカデの種類
世界で約2700種、日本には約140種類います。
日本に生息し、よく咬む種類は、
トビズムカデ(鳶頭ムカデ)
(北海道南部~沖縄に生息、体長8~20cm)(写真;閲覧注意)
アカズムカデ(赤頭ムカデ)
(本州~沖縄に生息、体長4~8cm)(写真;閲覧注意)
アオズムカデ(青頭ムカデ)
(本州~沖縄に生息、体長4~10cm)(写真;閲覧注意)
また足の長い 「ゲジ」や2cmほどの細長い「ヤスデ」もムカデの仲間です。
02 活動時期
主に活発に活動するのが春から秋にかけてです。特に梅雨時は、産卵期のため活発に活動します。また、秋になると春~夏に生まれた子ムカデが成長する時期になり、再び活動が活発になります。しかし暑さに弱いため、盛夏時は活動が抑えられます。
03 寿命
ムカデの寿命は意外に長く、5~10年ほどです。3年で成虫になり、産卵可能になります。
04 餌など
ムカデは主に生きた昆虫を食べます。死んだ昆虫には反応しません。このため、ムカデが家に侵入するのは、家にいるゴキブリなどの虫を探しているためだと思われます。また乾燥には弱く、水がないと、すぐに弱ってしまいます。

ムカデ対策

ムカデの出ない環境を作る

湿気をなくす

 一見、非常に丈夫そうですが、ムカデは乾燥に大変弱く、常に湿った場所を好みます。そのため、家の近くが山や竹やぶ、小川と言った湿潤な環境があると昼間はそこに潜み、夜間に餌を探して、住宅への侵入することが多くなります。
 また、庭でも日の差さない物陰や晴れた日でも湿っている場所の庭石や石垣、こけ、草むらなどにムカデはよく潜んでいます。このような場所は除草する、砂を入れるなどして水はけのよい環境にしましょう。また家の中でも物置や倉庫など暗く湿った場所があると住処すみかにします。

住処すみかを作らない

 ムカデは湿気があって身を隠せる場所なら、少しの隙間でも入り込み住処すみかにしてしまいます。そのためそのような場所にがれきや廃材、薪や木材などを放置しないようにしましょう、物置・倉庫などは通気をよくし、荷物を整理しましょう。

餌を与えない

 門灯や窓の明かりに蛾など虫が飛んで来ると、それを餌にしようとムカデもやってきます。また、ムカデはゴキブリが好物で、屋内にゴキブリなどの昆虫がいるとそれを目当てに侵入します。そのため門灯や室内照明を虫の寄りにくいLED灯(電球色)に切り替えたり、屋内にゴキブリなどの虫がいない環境にすることも大切です。
 もう一つ重要なのは、家の中に水飲み場を作らないことです。ムカデは非常に乾燥に弱く、餌を食べなくても数週間は平気ですが、水を摂らないと数日で死亡します。家に長居させないためにも、植木鉢の皿に溜まった水はこまめに捨てたり、浴室や台所などの水周りを乾燥させる、濡れた雑巾などを放置しない、風通しのよい部屋にするなどに気をつけましょう。

侵入できないようにする

 ムカデはよほどつるつるした場所でなければ、どこでも登ることが出来ます。多くは軒下や窓・扉の隙間などから屋内に侵入しますが、意外にも天井から降りてくることがあります。ムカデが壁伝いに屋根付近の通気口などから侵入するためです。5mmほどの隙間(10円玉3枚重ねた程度)があれば入ってしまうので、そのような場所があれば塞ぐようにしましょう。
 また次のような場所がムカデの侵入箇所です。

台所…シンク配水管・勝手口
出入り口…ドアの下の隙間
クーラー…排水口(パイプ)や、設置の際の隙間
風呂・トイレ…給排水部分
家の傷み…柱や畳の間の隙間
換気扇…閉まっていても隙間があることがある
網戸…レールと戸の隙間
屋根裏…通気口
屋根瓦…隙間や裏側に潜んでいる

 家への進入防止には殺虫成分を含んだ粉剤がありますので、家の外周にまんべんなく撒くと効果的です。効果は1~2か月程度です。しかし雨などで流されると効果が激減しますので、日々の点検が欠かせません。さらに動物を飼っている場合、誤って食べると危険な農薬成分を含んでいたり、鯉などの魚類には強い毒性を示す、ピレスロイド系の薬品が使われていたりしますので、使用場所はよく吟味しなくてはなりません。

 ムカデは外気温15℃以上になると活発に行動し始めます。最も活発になるのは5~6月の梅雨時で、そのとき産卵をし、9月頃に再び活発に行動します。そのときは卵からかえった子ムカデが出没するようになります。春先にかけて家の周りの環境点検を行なって、上記のような場所を減らすようにしましょう。

万が一、咬まれてしまったときは・・・・

 すぐに42℃以上、できれば45℃程の熱めのシャワーを患部に当てながら、皮膚内に注入された毒を絞り出します。ムカデの毒には激しい炎症を引き起こす多くのたんぱく質が含まれ、これが痛みの原因の一つです。これらたんぱく質は熱に弱く、42℃以上で不活性化するので、熱いお湯による患部の洗浄が有効的です。

 その後患部を冷やし、ステロイド含有の虫刺され薬を塗布するか、速やかに病院へ向かいましょう。体長10cmを超える大型個体に咬まれた場合、皮膚内へ注入される毒の量が多いことから、子供の場合は特に危篤なアレルギー症状、アナフィラキシーショックが出る可能性があります。そのときは迷わず病院へ行くことをお勧めします。 日本においては、ムカデに咬まれたことによる死亡例はありませんが、アレルギー症状により重とくな症状を引き起こすことがあるのでご注意ください。

ムカデを見つけたら

 日常的によく出るようでしたら、手の届く範囲に火バサミを常備しておきます。見つけ次第、捕獲し屋外へ放り投げるか、頭を潰すなどしてください。最も効果的なのは熱湯で、かけると即死します。  殺虫剤を使用する場合、 ハエ・蚊用のスプレー式の殺虫剤などは、ムカデに対して即効性が低い場合が多いです。ムカデ専用を使用しましょう。

一番なのは、家にムカデを寄り付かせないこと

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